腰痛の原因は筋肉や椎間板、神経などさまざまですが、
漢方医学では体の状態を 「気・血・水」 のバランスから考えます。
気・血・水の流れが乱れることで痛みが生じると考えられており、
体質や症状に応じて漢方薬を使い分けることで腰痛の改善が期待できます。
ここでは腰痛に対してよく使用される漢方薬について説明します。
気・血・水とは
漢方では体の働きを大きく3つに分けて考えます。
気(き)
体を動かすエネルギーや生命活動の原動力
血(けつ)
血液や栄養を運ぶ働き
水(すい)
体内の水分代謝
この3つのバランスが崩れることで、痛みやしびれなどの症状が現れると考えられています。
腰痛に使われる主な漢方薬
八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢による腰痛や下肢のしびれなどに使用される代表的な漢方薬です。
適する状態
・加齢による腰痛
・足の冷え
・頻尿
・下肢のしびれ
・慢性的な腰痛
漢方では 腎虚(じんきょ) と呼ばれる状態に用いられます。
加齢による筋力低下や腰の弱りがある方に適しています。
五積散(ごしゃくさん)
気・血・水の滞りを改善し、冷えを伴う痛みに使用されます。
適する状態
・慢性的な腰痛
・冷えを伴う腰痛
・筋肉のこわばり
・神経痛
筋肉や関節の痛みに対して広く使用される漢方薬です。
麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
関節や筋肉の炎症、腫れを伴う痛みに使用されます。
適する状態
・関節痛
・筋肉痛
・炎症を伴う腰痛
・運動後の痛み
体内の余分な水分を取り除き、炎症を抑える作用があります。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流の改善を目的として使用される漢方薬です。
適する状態
・血行不良による腰痛
・女性の腰痛
・下腹部の冷え
・月経痛
漢方では 瘀血(おけつ) と呼ばれる血流の滞りに使用されます。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
筋肉のけいれんや急激な痛みに使用される漢方薬です。
適する状態
・筋肉のけいれん
・急な腰痛
・こむら返り
即効性があることが多く、筋肉の緊張による痛みに使用されます。
苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
体の冷えや水分代謝の異常による腰痛に使用されます。
適する状態
・冷えによる腰痛
・長時間座ると悪化する腰痛
・雨の日に悪化する腰痛
体内の水分バランスを整える作用があります。
猪苓湯(ちょれいとう)
水分代謝の異常に対して使用される漢方薬です。
適する状態
・むくみを伴う腰痛
・排尿異常
・体内の水分停滞
水分代謝を改善し、体内の余分な水分を排出する作用があります。
腰痛と漢方治療
腰痛は原因が多岐にわたり、体質によって適した治療が異なります。
漢方では
・気の流れ
・血流
・水分代謝
といった体全体のバランスを整えることで、症状の改善を目指します。
サンマリーンクリニックの腰痛治療
サンマリーンクリニックでは、
西洋医学による内服治療や神経ブロック治療などを行いながら、必要に応じて漢方治療も併用し、よりよい回復を目指しています。
患者さまの症状や体質に合わせて治療を組み合わせることで、腰痛の改善をサポートします。
腰痛が長引く場合や、しびれを伴う場合は、早めに医療機関へご相談ください。
腰の痛みについて詳しくはこちら
腰の痛み